導入事例

京都工芸繊維大学様

  • 業種:文教(大学)
  • 導入システム詳細:MailSuite

コストの削減に繋がる仮想化、
誤検知の少ないスパム対策、シボレス認証…、
すべての課題に応えたソリューション。

  • スパムメールが大幅に削減され管理・運用工数が低減
  • ユーザー自身が個別にアンチスパムの許可/不許可を選択
  • シボレス認証によるシステム連携も容易

仮想化、スパム対策、シボレス認証。
すべての課題に応えたソリューション『MailSuite』

京都工芸繊維大学は、教育研究用システムに関して、仮想化環境を活用したリプレースを実施。メールシステムも仮想化環境に移行した。これまでのメールシステムで課題となっていたスパムメール対策を実現するため、ディープソフトのMailSuiteを導入し、学内はもちろん、他校との連携を深める際に利用できると期待されるシボレス認証まで実現したことで、今後の展開が大きく期待される。

スパムメールの急増から対策が必要に

京都工芸繊維大学は、「人間の感性を涵養し、精神的な潤いや自然との調和を強く意識した、普遍性のある科学技術の創生」を基軸に教育研究を行っている大学である。工芸科学部1学部で構成されており、バイオ、材料、電子、情報、機械、環境などの先端科学技術分野から建築・デザインまでの幅広い分野において、ものづくりを基盤とした「実学」を目指した個性ある教育研究を行っていることで知られる。効率に偏重した20世紀の科学技術が行き詰まり、見直されようとしている現在、同校が培ってきた人間と環境を重視した科学技術が重視され始めている。

同大学の情報教育支援と情報システムの運用管理を担っているのが情報科学センターで、学内の情報通信基盤施設として機能しており、メールシステムについても、基本的に同センターが運用管理を行っている。「以前は、Linuxサーバー上にオープンソースソフトウェアを使い、メールシステムを構築していました。しかし、運用しているうちにパフォーマンスの低下が顕著になってきました。また、スパムメールの急増も課題となっていました。学内からもスパムメールを問題視する声が大きくなり、その対策もしなければならないという状況になっていました」と語るのは、情報科学センター・准教授の桝田秀夫氏だ。

スパムメール対策と一言でいっても、どのような対策をすればいいのかという問題は、非常に悩ましい。例えば、問題のないメールをスパムメールだと誤検知した場合、そのメールが非常に重要なメールでありユーザーのもとに配信されなければ、大きな問題となることもある。特に研究に関するメールであった場合、「メールを見逃していた」では済まされない場合もあるだろう。

スパムメールを一時フォルダに保管することで、誤検知したメールを救うことができるが、スパムメール対策の中には、スパム判定したメール自体を削除するというものもある。誤検知率が低くかつ、万が一誤検知されたメールでも、それらを救う仕組みを考慮しているソリューションでなければ、導入はなかなか難しい。

桝田 秀夫氏

京都工芸繊維大学
情報科学センター
准教授
桝田 秀夫

ユーザー自身が個別にアンチスパムの許可/不許可を選択

さらに、スパムメールか否かを正しく判定するためには、メール本文のチェックが不可欠となるが、メールの送信者や受信者の許可なくメール本文をチェックするというのは、たとえ機械的に全自動で行われる作業だとしても、人によってはプライバシーの問題に発展しかねない。

特に、研究者同士のコミュニケーションツールとして使われているメールで、そこまで割り切った対策を導入するのも難しく、非常にセンシティブな問題を内包していると言える。「課題としてまず上がったのが、ユーザー自身がスパムメール対策機能の使用を選択できるか、という部分でした。情報科学センターとしては、機能は提供するが適用するかどうかはユーザー側で決定してもらう、という考えを持っていました。また、スパムメール対策の使用を選択したユーザーには個人ごとにスパムメールを隔離し自身の判断で再送や削除が行える機能が必須でした。こうなると今まで通りオープンソースですべての機能を実現することは難しく、専門のベンダーが提供しているソリューションを導入したほうがいいだろうと考えました。さらに、すべてのサーバーを仮想化で稼働させたいという思いもありましたので、それらの条件を満たすソリューションを探しました」と桝田氏は振り返る。

管理運用の軽減とコスト削減を実現すべく、すべてのシステムを仮想化に

大学内には多くのサーバーが稼働しており、多くのサービスを提供している。事務系はもちろん、学生系のサービスも数多い。すべてのサーバーを仮想化し、ストレージでデータを一元的に管理すれば、アップデート時にサーバーを停止する必要性を軽減できる。万が一、ハードウェアが故障したとしても、別の物理サーバーにマイグレーションし、サービスは提供し続けることができる。さらに、物理サーバーの台数は減らすことができるため、管理運用コストの削減にもつながる。仮想化を活用することで、システムの可用性を向上させ、コストメリットが出せる構成となるのだ。

「これらの条件を満たすメールソリューションは、なかなかありません。しかし、ディープソフトのMailSuiteなら稼働するという期待はありました。というのも、以前MailSuiteを導入したことがあり、その特徴も熟知していましたからね」と桝田氏は語る。桝田氏は、以前勤めていた大学でもMailSuiteの導入から運用管理までを行っていた経験があった。同製品は、京都工芸繊維大学が採用しているUNIXで稼働している実績もある。導入するための障壁はほとんどなかった。

桝田氏の期待通り、同校がMailSuiteを導入するのに特に目立った問題はなかったという。ユーザー自身によるスパム対策の選択もでき、導入したユーザーのスパムメールは激減した。スパムメールを問題視していたユーザーからのクレームもほとんど目立たなくなったという。パフォーマンスの問題も出ておらず、期待した以上の効果が現れているといえるようだ。

大学間連携なども視野に入れ、シボレス認証も採用

同校では、多くの学内サービスを稼働させる際、それぞれのシステムをシングルサインオンで利用したいという思いもあった。シングルサインオンの形式までは指定していないが、汎用的なシボレス認証(Shibboleth)技術を活用できるソリューションが望ましいと考えていたのである。さらに、将来を見越した場合、大学間のシステムをシボレス認証で利用することも想定される。ベンダーロックインされているシングルサインオンのソリューションを導入するよりも、シボレス認証を導入するメリットのほうがはるかに大きいと考えられた。

「ユーザーがサービスを使う際、システムごとに毎回認証作業をするのは、非常に大変です。シングルサインオンに対応しているシステムであれば、ポータルへの認証後はすべてのシステムがすぐに利用できます。さらにシボレス認証であれば、学内はもちろん、他校のシステムを利用する際も、京都工芸繊維大学の学生のために公開している情報に簡単にアクセスさせることもできるでしょうし、他校のユーザーが本学のシステムにアクセスすることも柔軟に対応できます。今後の展開も含めて、非常に期待できるシステムだと考えています」と桝田氏。

シボレス認証に対応しているメールシステムは、決して多くはなく、MailSuiteは数少ないメールシステムの1つである。今回ディープソフト社は同校のシステム仕様に合わせてカスタマイズで実現したが、今後、シボレス対応のメールシステムは増えてくると予想される。しかし、現状で選定するのであれば、MailSuiteは有力なソリューションとなる。

期待されるシボレス認証だが、課題もある。ユーザー情報にひも付く「属性」をどう付けていくのかという問題である。「学生」「教員」といった簡単な属性以外に名誉教授や非常勤講師といった立場のユーザー、さまざまな種類の留学生や研究室所属のユーザーなど、各属性を分類し利用させるシステムの制限などを行うことは、非常に複雑な処理を必要とする。システムによって、必要な属性が異なるため、ユーザーにどのような属性を付けて管理すればいいのか、最適な解答がない状態で、京都工芸繊維大学も実稼働を続けていく中で共通のルール作りを進めていくという状態である。

実は、欧州では統一的な属性を作る試みが始まっており、国内においてもその様な動きが活発化し始めていくと思われる。しかし比較的アクセス制限をかける必要のないメールシステムにおいて製品を選択する際には、シボレス認証対応が非常に重要な意味を持つことになる。

京都工芸繊維大学が取り組んでいるような事例は少ない。それだけに、実稼働に結びつけてからも多くの苦労があったという。「ディープソフトとのおつきあいは、以前からあり、良質のサポートについても熟知していたので、”今回もやってくれるだろう”という安心感がありました。実際に、技術的な問題に当たったときでも情報を素早く提供いただけたり、実際に手を動かしていただけています。昔から変わらないフットワークの軽さは、非常にありがたいですね」と桝田氏。

やはりソリューションの機能面だけではなくサポート面も非常に重要だが、ディープソフトであれば、導入後も安心して利用できるという事実はどのサイトにおいても変わらないようだ。

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